ここで勉強すれば数学検定1級の壁は超えられるか。

MENU
数学検定1級の壁 TOP  >  数検1級の統計  >  当たりくじが出るまで期待値と分散(統計24)

当たりくじが出るまで期待値と分散(統計24)

 

10本のくじの中に当たりくじが2本あります。この中からランダムにくじを1本引き、当たりくじならば、そこで終了し、当たりくじがでないなら、そのくじを元に戻し、もう一度10本のくじの中からランダムに1本を引き、当たりくじが出るまでこれを繰り返します。X回目に当たりくじを引くとすると、次の問に答えなさい。

 

① Xの期待値を求めなさい。

 

② [math] X^{2}[/math]の期待値を求めなさい。

 

 

 

 

 

 

幾何分布の公式

 

 

当たりくじを引く確率をpとするとXの期待値をE[X],Xの分散をV[X]とおくと、

 

 

[math]E\left[ X\right] =\dfrac {1}{p},V\left[ X\right] =\dfrac {1-p}{p^{2}}[/math]となる。

 

 

 

したがって

 

 

 

[math]E\left[ X\right] =\dfrac {1}{\dfrac {2}{10}}=5[/math]

 

 

①の答え    5

 

 

 

 

 

Xの分散  [math]V\left( X\right)=\dfrac {1-p}{p^{2}}=\dfrac {1-\dfrac {1}{5}}{\left( \dfrac {1}{5}\right) ^{2}}=20[/math]

 

 

 

[math] E\left[ X^{2}\right] =V\left( X\right) +\left( E\left( X\right) \right) ^{2}[/math]より

 

 

 

[math]E\left[ X^{2}\right] =20+5^{2}=45[/math]

 

 

 

 

②の答え      45

 

 

 

 

同じカテゴリー「数検1級の統計」の一覧

確率密度関数(統計28)

    確率変数Xの確率密度関数f(x)が   [math]f\left( x\right) =\begin{cases}\dfrac {3}{4}\left( ax-x […]

記事の続きを読む

正規分布(統計27)

  確率変数Xが平均30、分散100の正規分布に従うとき、P(23≦X≦48)の値を表の値(表は省略)を用いて計算します。   ただし、表は確率変数 Z が平均0、分散1の正規分布 […]

記事の続きを読む

サイコロの期待値・分散(統計26)

  2つのサイコロ(立方体の形をしている) A,Bがあります。 Aのサイコロには、-4,-2,0,2,4,6 Bのサイコロには、-8,-5,2,4,5,8   の数字が書かれていま […]

記事の続きを読む

積率母関数と歪度(統計25)

  [math]f\left( x\right) =\begin{cases}e^{-x}\left( x\geqq 0\right) \\ 0 \left( x <0\right) […]

記事の続きを読む

当たりくじが出るまで期待値と分散(統計24)

  10本のくじの中に当たりくじが2本あります。この中からランダムにくじを1本引き、当たりくじならば、そこで終了し、当たりくじがでないなら、そのくじを元に戻し、もう一度10本のくじの中からラ […]

記事の続きを読む

Copyright© 2024 数学検定1級の壁

ページトップ