次の連立合同式の解のうち、もっとも小さい正の整数xを求める。
[math]\begin{cases}x\equiv 3\left( mod4\right) \\ x\equiv 5\left( mod7\right) \\ x\equiv 7\left( mod11\right) \end{cases}[/math]
x≡3(mod 4)より,x=3+4L(Lは整数)となる。
上の式にx≡5(mod 7)に代入して
3+4L≡5(mod 7),4L=2(mod 7)
4×2≡4(mod 7)より上の式の両辺にをかけて
4×2L≡4(mod 7),L≡4(mod 7)
よって、L=4+7m(mは整数)から,x=3+4Lに代入して
x=3+4(4+7m)=19+28mとなる。
この式にx≡7(mod 11)を代入して
19+28m≡7(mod 11),28m≡ー12(mod 11)
28×2≡1(mod 11)より両辺に2をかけて
28×2m≡ー24(mod 11),m≡ー24≡9(mod 11)
したがってm=9+11n(nは整数)を表せる。
すなわち、x=19+28m=19+28(9+11n)=271+308n
が得られるので、解は x≡271(mod 308)
n=0をx=271+308nに代入しると、x=271がもっとも小さい数になる。
答え 271
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