
(1+x)の二項係数を考えていく。
(1+x)99=∑99k=0(99k)xk
(1)x=ω とすると
(1+w)99=(990)+(991)w+(992)w2+…+..+(9997)w+(9998)w2+(9999)
(nr)=(nn−r)を使って上の式を並べ替えます。
(1+w)99=[(990)+(993)+(996)+…(9996)+(9999)]+[(991)w+(9998)w2]+[(992)w+(9997)w2]+…+[(9949)w+(9950)w2]
=33∑k=0(993k)+(991)(w+w2)+(992)(w+w2)+…(9949)(w+w2)=A+B
∑33k=0(993k)=Aとおき、それ以降にある式全体をBとおく。
w+w2=−1したがって
B=[(991)+(992)+(994)+…+(9949)]⋅(−1)
(1+w)99=(−w2)99=(−w2)3⋅33=(−w6)33=(−1)33=−1
A-B=-1となる。
(2)x=1の場合
(1+1)99=∑99k=0(99k)=A+2B=299
上の式とA-B=-1より
A=299−23
2+3∑33k=0(993k)=2+3⋅299−23=299・・・答え
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