
3次正方行列のA=(10−11−211−10)
① 固有値を求める。
② nが2以上の整数のとき、An を求める。
①
|A−λE|=|1−λ0−11−2−λ11−1−λ|=0
λ(2+λ)(1−λ)+1−(2+λ)+1−λ=0
λ2(λ+1)=0
λ=0(重複度2),-1・・・①の答え
②
固有方程式λ2(λ+1)=0で、ケーリーハミルトンの定理から、
A2(A+1)=O
A3=−A2
A4=A3A=−A2A=−A3=A2
A5=A4A=A2A=A3=−A2
A6=A5A=(−A2)A=−A3=A2
以上より、
An=(−1)nA2 と推測できる。
n=2,3で上の式は成立することは明らかである。
また、n=kで成り立つと仮定すると、n=k+1では
Ak+1=AkA=(−1)kA2A=(−1)kA3=(−1)k+1A2
より数学的帰納法からn≧2の整数のとき、
An=(−1)nA2が成り立つ
また、
A2=(01−103−302−2)
An=(−1)nA2=(−1)n(01−103−302−2)
したがって
(−1)n(01−103−302−2)・・・②の答え
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