
連立方程式 {ax+y+2z=1x+ay+2z=ax+2y+az=a−1
① 係数の行列式が0にならない条件とそのときの解を求める。
係数行列の行列式は
|a121a212a|=(a−1)(a−2)(a+3)
よって行列式が0にならないのは
a≠1,2,−3・・・答え
連立方程式の上から順に①②③とすると
①×a-②より
(a2−1)x+2(a−1)z=0⇒z=−(a+1)x2
①-②+③より
ax+(3−a)y+az=0⇒y=13−a⋅a2−a2x=a(a−1)x2(3−a)
①より
ax+a(a−1)2(3−a)x−(a+1)x=1⇒x=−2(a−3)(a−2)(a+3)
(x,y,z)=(−2(a−3)(a−2)(a+3),a(a−1)(a−2)(a+3)(a+1)(a−3),(a−2)(a+3))・・・答え
② 係数の行列式が0になる場合の解を調べる。
a=1の場合
{x+y+2z=1…(1)x+y+2z=1…(2)x+2y+z=0…(3)
(1)と(2)が一致するので、3-2=1で1の自由度の解をもつ。
z=tとすれば、y=t-1,x=2-3tになる。
a=2の場合
{2x+y+2z=1…(4)x+2y+2z=2…(5)x+2y+2z=1…(6)
(5)と(6)より解をもたないので、不能になる。
a=3の場合
{−3x+y+2z=1…(7)x−3y+2z=−3…(8)x+2y−3z=−4…(9)
(8)×3+(7)から y-z=-1
(9)×3+(7)から y−z=−117
解をもたない。この場合も不能である。
答え a=1の場合 x=2-3t,y=t-1,z=t
a=2,ー3の場合は 解なし。
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