
xは独立変数、yは未知変数とする微分方程式y″−4y′+4y=4xを、初期条件x=0のとき、y=-1,y′=1の場合で解く。
y″−4y′+4y=4x・・・(1)
(1)の同次方程式
y″−4y′+4y=0・・・(2)
(2)の特性方程式λ2−4λ+4=0⇒(λ−2)2=0⇒λ=2(重解)
よって(2)の一般解は
y=c1e2x+c2xe2x(c1,c2は定数)・・・(3)
未定係数法で特殊解を求める。
(1)の特殊解をy0=ax+bとして、(1)の微分方程式に代入すると、
−4a+4(ax+b)=4x
ax+(b−a)=x
a=1,b=1 で特殊解は
y0=x+1が求まる。
D演算子によって特殊解を求める場合
(D2−4D+4)y0=4x
y0=4x4−4D+D2=4x4{1−(D−D24)}
=x(1+(D−D24)+…)=x+1
よって、(1)の一般解は(3)+(4)で
y=c1e2x+c2xe2x+x+1
次に初期条件より
y(0)=c1+1=−1
y′(0)=2c1+c2+1=1
2つの式より
C1=−2,C2=4
y=−2e2x+4xe2x+x+1・・・答え
次の微分方程式を未定係数法で解く。
y(0)=1,y′(0)=0のとき
y′+4y=ex の微分方程式を解く。
y=Aexとおいて、
y″+4yに代入すると
Aex+4Aex=ex
A=15
特殊解は y0=15exになる。
また、特性方程式を解くと
λ2+4=0⇒λ=±2i したがって
一般解は y=Bcos2x+Csin2xとなる。
よって求める方程式は
y=Bcos2x+Csin2x+15ex
この式をy(0)=1,y′(0)=0にいれると
B+15=1,2C+15=0
B=45,C=−110
y=45cos2x−110sin2x+ex5・・・答え
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