
初期条件 y(0)=1 ,y'(0)=0 を満たす。
y″√1+(y′)2=1 の微分方程式を解く。
y″=√1+(y′)2
y'=u とおいて u′=dudx=√1+u2
∫11+u2du=∫dx…(1)
(1)の両辺を積分すると、
logc|√1+u2+u|=x+C (Cは任意定数)
√1+u2+u=Aex (Aは任意定数)
√1+u2=Aex−u
1+u2=(Aex−u)2=A2e2x−2Aexu+u2
u=A2e2x−12Aex=Aex−e−xA2
y(0)=1 ,y'(0)=u(0)=0より
Aex−e−xA2=A−1A2=A2−12A=0
題意より Aは0ではないので
A=±1 となり、したがって
u=±ex−e−x2
u′=dudx=√1+u2⇒u′(0)=√1+u2(0)=1の条件で適不適を判断する。
A=1⇒u′=ex−e−x2はu'(0)=1より適している。
A=−1⇒u′=−ex−e−x2はu'(0)=0より不適である。
したがって
u=dydx=ex−e−x2 となる。
両辺を積分すると。
y=ex+e−x2+C
初期条件y(0)=1から C=0になる。
微分方程式の解は
y=ex+e−x2・・・答え
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